「プラナリア」を読んで・・・

小説

山本文緒さんの「プラナリア」を読んで思ったことを「自分事」としていきたいと思います。

プラナリア:三岐腸目のプラナリア科に属する扁形動物の総称。体は扁平で、口は腹面中央にある。体長20〜30メートル。渓流などにすむ。再生の実験によく使われる。「大辞林」第二版より

【あらすじ・内容】

どうして私はこんなにひねくれているんだろうー。乳がんの手術以来、何もかも面倒くさく「社会復帰」に興味が持てない25歳の春香。恋人の神経を逆撫でし、親に八つ当たりをし、バイトを無駄欠勤する自分に疲れ果てるが、出口は見えない。現代の”無職”をめぐる心模様を描いて共感を呼んだベストセラー短編集。

【自分事として】

みなさんは露悪趣味な行動をとった時はありますか?「露悪趣味」は自分の欠点や悪いところをわざと曝け出して目立とうとすることです。聞き馴染みのない言葉ですが、誰もが経験したことのあるものだと思います。

私も幼い頃は露悪趣味な行動をたくさんとってきました。相手が答えづらいことをわざと聞いたり、空気に合わない言葉を発したり・・・今思えばなんてことを・・・と恥ずかしくなって、大きな声を出して狂気的に発散したくなります。思い出し笑いの最悪バージョンですね。

露悪趣味な行動の源はどこなのでしょうか。私は「自己肯定感の低さ」だと思います。私生活が充実していればSNSで目立つようなことは投稿しない。とはよく言うものですが、だいたいそのような解釈と似ていると思います。

目立つ手段が「露悪趣味であることを表現する」しかないんだと思います。露悪趣味を使って目立とうとすると周りの人は引いていきます。そのような人は引いていく周囲の人に注目してもらうために、さらに露悪趣味を使うのかもしれません。露悪趣味であることがその人の唯一の目立つ手段ですからね。

言葉の使い方が終始合っているかは分かりませんが、「今、露悪趣味っぽい感じだな」と自分の言動と周囲の反応を見て感じたのならば、自分の自己肯定感に目を向けると良いのかもしれません。

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